ドイツの炭鉱発祥のあいさつ
先日の読売新聞の記事(↓)です。
私が勤務していた職場では、「お気をつけて」・「お疲れさま」といったあいさつをしていましたが、「ご安全に」というあいさつはしていませんでした。ある会社を訪問したとき、その会社では「ご安全に」があいさつになっていて、会社全体で安全対策に取り組んでいるようすがよくわかったものでした。
事故防止の徹底は、鉱山に限らず、どこでも最優先の課題です。
いま、日本の多くの会社で使用されている「ご安全に」が、ドイツの炭鉱発祥のことばであることを初めて知ったのですが、ドイツ語のGlück aufを「ご安全に」と日本語訳した方がすばらしかったのではないかと思うのです。
外国のことばを日本語に訳すとき、そのことばのもつ意味、使われている場面などを総合的に考えて、しっくりくる訳として、「頑張って」ではなく「ご安全に」としたと思うのですが、「ご安全に」は働く仲間の安全をそれぞれが祈ることばとして、とてもすばらしいことばだと思います。