2020年7月18日土曜日

旧太子駅ホッパー棟:登録有形文化財登録へ

たいへんすばらしいことです。
群馬鉄山に関する設備-群馬県中之条町にある旧太子駅のホッパー棟-が、登録有形文化財とするように答申されたとのこと、とてもうれしく思っています。
最盛期の姿については、旧太子駅に展示してある写真をご覧になってください。
群馬鉄山は、昭和41(1966)年には閉山になってしまいます。
その後は、鉄道も廃止されました。
群馬鉄山跡地にあるチャツボミゴケ公園をはじめ、中之条町の自然を生かした観光開発が功を奏し、いまでは多くの人々が訪れています。
旧太子駅には、鉄道が廃線になったときの運賃表が展示してあります。
東京電環という表記は、若い方々にはわからないかもしれませんが、私がこどものころは東京電環といっていました。

鉱山関係の設備が保存されていくことは、鉱山の歴史を残していくうえで、たいへんすばらしいことだと思います。

 登録有形文化財登録 

2020年7月14日火曜日

金の価格が高騰

金鉱脈、砂金を探してみませんか?

2020.7.13(月)18:58の読売新聞オンラインで、つぎの記事が配信されています。
セオリー破りの高騰であるとか、異例の上昇基調であるとか、金を保有していない私にはチンプンカンプンな内容で、まったくなにもわからないのですが、今春以降に最高値を更新したことは、すごいことなのだろう・・・ということが、おぼろげながら私にもわかります。
金といえば田中貴金属工業ですが、同社のHPで金の価格とその推移をみてみましょう。
金の税込小売価格は、6,848円/グラム(2020.7.13 09:30公表)になっています。
6月はじめからの小売価格は、つぎのグラフのとおりです。
金の価格については、戦乱とか政情不安のときには、資産としての保有価値が高く評価され、一般的に高騰するといわれています。
もちろん、富の象徴として、また権力の象徴として、金の需要には根強いものがあります。
たとえば豊臣秀吉が築いた建物の瓦には、金箔が施されていたとか、金箔をふんだんに使用した茶室があったといったことなど、権力と金の関係、これは切っても切れない関係であることは、日本ばかりでなく西洋でも同じことがいえます。

日本には佐渡の金山のほか、各地にいっぱい金山があり、多くの金を産出していました。
興味のある方は、『日本金山誌』をお読みになってみてください。
お住いの近くに、かつて金山があった、ということを〝発見〟するかもしれません。

金鉱脈探しのご参考までに、ウイキペディアの記事を紹介(↓)します。

 経済的に金鉱山と言える物は平均して1000 kgあたり0.5 gの金を産出する必要がある。

 典型的な鉱山では、露天掘りで1 - 5 g/1000 kg (1 - 5 ppm)、通常の鉱山で3 g/1000 kg (3 ppm) 程度である。

 人間の目で見て金と分るには鉱脈型の鉱床で少なくとも30 g/1000 kg (30 ppm) 程度の濃度が必要で、それ以下の金鉱石では鉱石内に金があることを人間の目で見分けることはほとんどできない。

              出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

金鉱脈探しはどうもむずかしそうだな・・・という方には、砂金探しはいかがでしょうか。

日本には砂金が採取できる場所もあります。
砂金一粒がいくらになるか・・・、そんなことを考えながら砂金探しをしてみるのもおもしろいかもしれませんが、見つけたときのよろこびを素直に感じる、そんな楽しい野外の遊びの一つとして、この夏の遊びに砂金探しはいかがでしょうか。

※ 川での遊び-砂金探しに限らず、すべての遊びにおいて-では、
河川法をはじめとする法規制を順守するとともに、
夏場の大雨などによる急な出水、増水には十分に気をつけて、
正しく安全に。をよろしくお願いいたします。



2020年7月8日水曜日

『群馬歴史散歩』第263号

見取図は本邦初公開かも・・・
西ノ牧鉱山編(その1)

このほど『群馬歴史散歩』第263号が発行されました。
第262号から始めさせていただいた連載の第2回目となります。
第263号の連載第2回の冒頭部分(↓)です。
鉱石図鑑などの場合、西牧鉱山と表記しているものがあれば、西ノ牧鉱山と表記されていたりで、どっちが正しいのだろうかと疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
鉱山の場合、経営者の交代により、鉱山名が変更されることもありますし、縁起をかついで名称を変えるといったこともあるようですが、西牧か西ノ牧か、そのどちらかということになれば、西牧鉱山ではなく西ノ牧鉱山であった、これが正しいのではないかと考えました。
しかしながら西牧でも西ノ牧でもない名称の文書もあります。
鉱山名(その変遷)に関しては、『群馬歴史散歩』の第265で紹介したいと考えています。
鉱山名の変遷は、きっとおもしろい内容になるのではないかと思っているところです。
第263号において、前号のお詫びを掲載させていただいています。
第263号では西ノ牧鉱山の見取図を紹介しています。
この見取図は、本邦初公開といいますか、おそらく鉱山研究者の方でもご覧になっていないのではないかと思いますが、その見取図を第263号の14・15頁に掲載しています。
見取図については、たいへん申し訳ありませんが、第263号でご覧いただければ幸いです
その代わりに、ということではありませんが、海軍の事務用箋に地元の方々の記録が残されていたこと(これも本邦初公開かもしれません)を、ここで紹介させていただきます。
どうぞ、『群馬歴史散歩』(第263号)をご一読いただければ幸いです。

『群馬歴史散歩』の購読(会員制)申し込みは、
  群馬歴史散歩の会事務局 
   〒379-2154 
   前橋市天川大島町317-1 
   電話 027(223)2785  FAX 027(223)2785
までお願いいたします。

※ 群馬県立図書館をはじめ、
群馬県内の公立図書館であれば、
『群馬歴史散歩』が置かれていると思いますので、
こちらでお読みいただくこともできます。