すばらしい記録です!!
写真による記録は、絵や文字にないリアリティがあり、このリアリティーこそ写真が私たちに訴えかける大きな力ということができるかもしれません。
夏目漱石の「坑夫」を読んだ方も多いと思います。
この写真(↑)は、明治20~21年に撮影されたということですので、夏目漱石の「坑夫」に登場する人物は、このような姿で作業していたのでしょう。
この写真(↑)に写っているのは、鉱山に供給する木材を扱う人々で、中央にいる背広姿の男性は、飯場頭ではないかということです。
【小野崎一徳写真帳】足尾銅山(小野崎敏編著)には、鉱山の設備や町並みなど、たいへん興味深い写真がたくさん掲載されています。
この写真(↑)は、索道に使用するワイヤーロープを背負って、工事現場に向かうところだそうです。
この運搬作業は、背負っている全員の足並みがそろわなければ、運んでいけなくなりますので、たんに力持ちというだけでなく、息を合わせて運ぶ難しさがあったことでしょう。
この写真(↑)は、少年鼓笛隊のこどもたちです。
足尾銅山のことはもちろんですが、鉱山関係の技術史を学ぶうえで、
【小野崎一徳写真帳】足尾銅山(小野崎敏編著)
は、とても役立つ本だと思います。
(本多優二)