「黒鍬さんがゆく-生成の技術論」
広瀬伸著・風媒社
時代小説などに登場する黒鍬をイメージされる方もおられると思いますが、土木の技術者集団としての黒鍬など、とても興味深い内容がおてんこ盛りの本です。
石積みなどの技術をはじめ、鉱山での坑道掘りに対する技術など、さまざまな技術、知恵によって、戦乱の世にあっては、相手方の陣地を切り崩す役割をになったり、戦乱がおさまり築城がはじまれば、その普請で大活躍する、そんな黒鍬の姿が描かれています。
鉱山関係の記述は、とても勉強になるところがいっぱいあるのではないかと思います。
コラムや年表によって、いろいろなことが体系的にわかります。
「黒鍬さんがゆく-生成の技術論」は、むかしの人々の知恵のすごさに感動してしまう、そんな本です。
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