2019年3月14日木曜日

鉱山と鉄道

石灰・鉄・銅

群馬県高崎市と下仁田町を結ぶ上信電鉄は、わが国の私鉄としては、たいへん古い歴史を有しています。
下の画像は、下仁田駅です。
画像の左側には、白石工業㈱の倉庫があります。
下仁田町青倉にある白艶華工場で生産した炭酸カルシウムは、下仁田駅で貨車に積み込んで出荷されていきました。
また、白艶華工場が使用する燃料用の石炭は、貨車で下仁田駅まで輸送し、下仁田駅から白艶華工場に輸送しました。
いま、下仁田駅に接した倉庫は使用されていないようですが、かつては本線から引き込み線に貨車が入ったり、引き込み線から貨車が本線に出たりして、たいへん賑わっていたことでしょう。
つぎの画像は、旧太子駅にあるホッパー跡です。
旧太子駅には、群馬鉄山の鉄鉱石(褐鉄鉱)を輸送する際に使用されたホッパー跡が残されています。
そして、群馬鉄山の跡はチャツボミゴケ公園になっていて、多くの観光客が訪れる観光名所になっています。
群馬県内の鉄道で、鉱山つながりということであれば、わ鐵(旧足尾線)と足尾銅山も有名です。
この画像(↑)は、夕暮れの間藤駅です。
「厳選 鉄道の魅力100-今、あじわいたい日本の“鉄道”(交通新聞社新書)」
鉱山があったことで敷設された鉄道の多くが廃線(営業廃止)になっていますが、その土地の歴史として、しっかり保存していくことが大切なことではないかと、鉄道ファンでもある私はそんなことを思っているところです。        
(本多優二)

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