2019年12月15日日曜日

キリシタンと鉱山

「日本切支丹宗門史」
レオン・パジェス クリセル神父校閲 吉田小五郎訳・岩波文庫

以前に紹介した

企画展「かくれキリシタンと鉱山」
に展示してあった
「日本切支丹宗門史」
レオン・パジェス クリセル神父校閲 吉田小五郎訳・岩波文庫(↓)
で、キリシタンと鉱山に関する記述を調べてみました。
その一部を紹介します。
赤い矢印の先は、「蝦夷で甚だ豊産の金山が発見され・・・多くの坑夫が、その地に渡ったが、その中の若干は、キリシタンであった」という記述になります。
黄色い矢印の先は、「神父は、その伴侶と共に旅手形には、坑夫として書いて貰った」と記述されています。
「日本切支丹宗門史」における鉱山関係の記述については、つぎのとおりです。
見落としがあるかもしれませんが、これらの記述(↑)からは、当時の権力者が鉱山に関心を寄せていたこと、キリシタンにとって鉱山が隠れ家、逃げ場になっていたことがわかります。
つぎは、「薩藩金山の研究(大橋博)」の一部分です。
社会経済史学 1961年27巻 1号
いま「切支丹史の研究(海老澤有道・畝傍書房(昭和17年11月20日再版発行)」及び「増訂 切支丹史の研究(海老澤有道・新人物往来社(昭和46年5月10日)」をはじめ、「耶蘇會士日本通信 上巻(村上直次郎訳・渡邊世祐註・雄松堂書店(昭和41年9月10日改訂復刻版発行)などの記述を調べています。
これからもキリシタンと鉱山というテーマで、調べていってみたいと思っています。
(本多)

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